アートサロン山木
2003年6月に開店しましたアートサロン山木は陶芸、造形等の若手作家の個展を中心に様々な企画展を行ってまいります。
また、春と秋には“老松骨董祭”にも参加し、ガレ、ドーム、マイセン、バカラ、オールドノリタケ等のヨーロッパアンティークも幅広く紹介してまいります。
鯉江良二 Made in Korea
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4月13日(月)〜4月26日(日) |
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11:00〜18:00 会期中無休(平時は日祝休廊) |
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オープニングパーティー/13日(月)17:00〜 作家来廊
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1986年のスペイン、オロットを皮切りに、現在までにスペイン、スイス、韓国、イギリス、アメリカ、ブラジル、イスラエル、オーストラリア、中国、タイの10カ国、27カ所ものワークショップを重ねて来た鯉江良二氏。
その中で、最も印象に残っているという国が韓国である。
鯉江氏が韓国に訪れるきっかけとなったのは、80年代に京都で、現代美術のアーティストである郭徳俊と一緒にお酒を呑んでいた時の会話だという。 その後、1989年に愛知県立大学の助教授に就任し、そこで韓国の留学生達と接したこともあり、1990年に初めて韓国、ソウル近郊の陶芸家イースンジョンの工房にて制作を行った。そこは38度線近くの非常に寒いところで、季節も二月ということもあり、朝晩はマイナス20℃程になる過酷な環境での制作であった。そして、その時の作品で、11月にはソウルのトータルギャラリーにて個展を行った。この時のインパクトは相当なもので、鯉江氏はすっかり韓国に魅了されてしまった。しかし、1992年には愛知県立大学の教授に就任したこともあり暫くの間は、大きな動きにはならなかった。
その次に鯉江氏が韓国で制作するのは1994年の7月に釜山の慶星大学で行われた「韓日陶芸大学」で、この時は柳原睦夫氏や板橋廣美氏らと参加し、粉引の作品を制作した。そして、この年に工房を設楽より現在の恵那郡上矢作に移した。1995年の8月にも韓国で現地制作を行い、翌1996年には韓国KBS釜山放送局企画の「韓・日 陶芸交流展」の為の作品を釜山の慶星大学にて公開制作する。この時は御本の出る韓国土を使用し、壺や盤には韓国詩人が鉄絵で韓詩を絵付した作品なども見られた。 1997年には全文煥氏の登窯で制作した粉引作品でソウルの土ギャラリーにて個展を開催。その後、ソウル・メトロポリタン・ミュージアムで開催された「ソウル・セラミック・アート・ビエンナーレ‘97」に出品した。そして、1999年には韓国の学生70名日本の学生60名が参加しての「第6回 韓日陶芸大学」が上矢作にて2週間にわたり開催された。2000年にはスーウォンのキョンヒ大学行われた「薪窯フェステバル」に参加し、壷や盤等を制作し、これらの作品は李康孝氏の窯で焼かれた。
同年、ソウルで行われた「ヨージョ・インターナショナル・セラミック・ワークショップ」に参加。2001年には「ワールド・セラミック・エクスポジション2001KOREA」に参加しワークショップを行った。その後、2004年に12年間勤めた愛知県立芸術大学を退職し、作家活動に専念できる環境となった。
そして、鯉江氏の韓国での活動の集大成といえる「Stealing Godユs Fire RYOJI KOIE」が2006年に亜州美術館で開催された。鯉江氏はこの展覧会の為2006年に数回にわたり韓国で制作し、陶器以外にも、「土に還る」等のシェルベンを使った作品や「モリヲアルク」等のアルミニウムの作品、韓紙に墨等を使った作品など「いま、土と火でなにが可能か?」を追求してきた鯉江氏独特の展覧会となった。
鯉江氏に師事した者の多くが「技術ではなく、生き方を学んだ」というが、それは本当にその通りなのであろう。鯉江氏の作家活動は技術を追求するいわゆる“陶芸家”とは大きく異なり、様々な所に行き、様々な人と会い、それら様々な要因によりインスパイアされたものを作品に具現化していく。「トラベル イズ トラブル」とは旅をする時の鯉江氏の口癖であるが、旅先での困難な状況を逆手に新しいものを瞬時に作り出してきた。その為にも、人との繋がりを非常に重視しており、それは弟子への関わり方にも当てはまる事である。
現在、鯉江氏ほど多くの弟子を韓国に持っている作家はいないであろうが、亜州美術館でのような大規模な展覧会を現地制作での作品で実現できたことは、鯉江氏がいかに韓国において多くの人々に信頼を得ているかの証明ともいえる。
「私は日本でも韓国でも、一人ぼっちです。だから孤独です」とは郭徳俊の言葉であるが、韓国の若者だけでなく、多くのお年寄りとも友好を深め、共に酒を酌み交わし、様々な話に耳を傾けてきた鯉江氏にとって、やはり韓国は特別な国なのであろう。
作年、古希となった鯉江氏を、7月27日に400人を超える人々が祝賀の為に上矢作の地に集った。その大パーティーのすぐ後にも、タイという新たな地でワークショップを行った鯉江氏はまだまだ勢力的に世界中で制作活動を行っていくことであろう。
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韓国手象嵌足付花器2006
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韓国手白磁器 2007
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